スマホなどのデジタル機器依存、子育てにストレスを感じている親が選ぶこたつ・インテリア

スマホなどのデジタル機器依存、子育てにストレスを感じている親が選ぶこたつ・インテリア

1. 現代の子育てとデジタルデバイスの関係

現代の子育てにおいて、スマホやタブレットは欠かせない存在となっています。

しかし、これらのデバイスが家族のコミュニケーションや子供の健康に悪影響を及ぼしていると感じる親も少なくありません。子供がスマホに夢中で、家庭内での会話が減り、親がストレスを感じることが多くなっているのです。

最初は「タブレットやスマホでYoutubeを見せておけば、こっちは家事に専念できる」というところから始まってしまった・・というような家庭も多いと思います。

この記事では、そういった悩みを解消するために効果的な方法をご紹介します。

 

 

2. デジタルデバイスによるストレスとその影響

・子供の画面時間が増えることの問題点

スマホやタブレットに夢中になるのはそもそも子供たち。視力低下や睡眠不足といった健康問題はもちろん、親子のコミュニケーション不足も深刻な問題です。

家庭での食事中だけでなく外食をした時もスマートフォンを要求してくることもあるかもしれません。

親としては、子供がデバイスに依存しすぎることへの不安と、自分たちの言うことを聞かなくなることへのストレスが蓄積されがちです。

インターネットで改善方法を調べても、「ルールを作りましょう」「時間を決めましょう」という一般的な解決方法しか出てこないのも、この問題がかなり根深く、そして解消の糸口がなかなか見つけられないのが現状です。

様々なルールを決めても、子供の癇癪や時には乱暴になってしまったりと、親としては実践してもいつも失敗してしまうことで2重のストレスを感じてしまうことも多々あるようです。

・デジタルデバイスが家庭環境に及ぼす影響

両親はスマホ、子供はタブレットのように、家族全員が見たいものを見て、それぞれ別々の画面を見ているデジタルデバイス中心の空間になってしまうと、家族の団らんの時間が失われることが多くなります。

結果的に、家庭内での温かみやコミュニケーションが薄れ、家族全員にとって居心地の悪い空間が生まれてしまうだけでなく、人間にとって一番大事な脳の発達・健康にも影響を及ぼす可能性が様々な論文で発表されており、社会問題にもなっているのです。

 

 

3.近年、注目されている「ノスタルジー」が脳に与える影響

話は変わりますが、皆さんは最近世の中にノスタルジー(なつかしさ)を感じる商品を町で見かけたことはないでしょうか?復刻されたドリンクやガムなどのお菓子。そして昭和のレトロなイメージを模したテーマパークなど。

このようなコンテンツが増えている理由は、現代社会では不安やストレスが増加しており、人々は過去の思い出に触れることで、無意識に心の安定を求めているためです。ノスタルジックな商品や体験は、懐かしさを感じさせ、安心感を提供するのです。

認知症治療の心理療法に「回想法」という療法があります。これは昔の写真や音楽を使って過去を振り返り、心理的安定や脳の活性化を目指す療法です。

ノースダコタ州立大学のルートレッジ教授によると、ノスタルジックな思い出は、やる気を引き出し、行動を促し、社会的能力を感じさせ、否定的な感情を和らげることで、私たちを支えてくれるとのことです。

このノスタルジーの効果を家庭に取り込むことで何が起きてくるのかをご説明します。

 

 

4. しぜんとあつまるお茶の間こそ現代の家庭に重要である理由

・まずは会話の量を変化させよう
このノスタルジーの力を、私たちの日常生活にどう取り入れられるでしょうか?その一つの方法として、まずは親が懐かしく思えるインテリアを取り入れることが挙げられます。

家の中に、かつての思い出を呼び覚ますようなインテリアを配置し、そこで食事を取ったり、カードゲームをやったり、果物を食べたり、家族全員がリラックスできる習慣をなるべく生活の中に取り込むことで、まずは親側の心に余裕が生まれます。そのように行動していると、無意識に子供たちと一緒に過ごす時間と会話の量が変化します。

また、昔ながらの木製の家具や、手作り感のある雑貨は、現代のシンプルで無機質なデザインとは異なり、心地よいぬくもりを感じさせてくれるでしょう。

 ・子供たちが知らない「楽しさ」を教えて自分達も一緒に楽しもう

家族のリビングにこたつやローテーブルを設置することで、親世代が自分たちの幼い頃の懐かしいエピソードや、昔ながらの遊びを子供たちに伝える絶好の機会が生まれます。

たとえば、親が子供の頃に体験したこたつでの家族団らんや、今では少し忘れられがちな昔の遊びなど、子供たちがまだ知らない『楽しさ』を共有することで、家族の絆が深まるだけでなく、こうした時間を通じてデジタルデバイスから少しだけでも距離を置くことができます。

加えて、楽しそうに話している親側も、懐かしい気分になるので自然とノスタルジーを感じ、脳にいい影響を及ぼしてくれます。

現代社会において、決してゼロにはできないデジタルデバイスの使用時間。

親子が一緒に過ごすひとときを少しでも増やすことで、暮らしをより豊かなものにすることができます。

まずは、懐かしいこたつを置いて子供たちと宿題や読書、食事の時間に会話を増やしていくことを始めてみませんか。

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