年末の帰省でつながる家族の絆、家族との楽しい時間が子供に与える影響
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仕事や家事に追われる日々、気づけば1年があっという間に過ぎていきます。親として、子供の成長を見守りながらも、日常の忙しさに追われて「家族みんなでゆっくり過ごす時間」を持つ余裕がないと感じることも多いのではないでしょうか。
そうは言っても、皆さんが子供の頃お正月で家族や親せきと集まった楽しい思い出を思い浮かべると、やっぱり今の子供たちの世代にも楽しい思い出や家族と触れ合う年末年始の楽しさを伝えてあげたいですよね。
本記事は、家族との楽しい時間が多ければ多いほど子供の将来どのような影響があるのかを説明し、なるべく子供たちのために家族と触れ合う楽しい年末を過ごしていただけるよう有益な情報をお伝えできればと思います。
家庭内の団らんが子供の幸福感に寄与
- アメリカ心理学会(APA)の研究では、家族との団らんや共有体験が子供の情緒的安定を向上させ、ストレスに対する耐性を高めることが示されています。特に、食事を共にする回数が多い家庭の子供は、自己肯定感が高く、感情的な問題を抱えるリスクが低い傾向がありました。
- 出典: American Psychological Association, "Family Mealtime Patterns and Adolescent Behavioral Adjustment," 2011.
また、一般的には下記のような成長過程での影響があると考えられているようです。
・情緒の安定と自己肯定感の向上
家族との楽しい時間は、子供に「愛されている」「大切にされている」という安心感を与えます。この安心感は、自己肯定感を高め、困難に直面しても乗り越える力やストレス耐性を育てます。
・ポジティブな人間関係を築く力
家族と笑顔で過ごした記憶は、他者とのコミュニケーションに対する前向きな姿勢を生み出します。社会に出てからも、他者との信頼関係を築きやすくなり、良好な人間関係を形成する土台となります。
・人生の幸福度が高まる
楽しい時間を共有した家族とのつながりは、将来の人生の中で「帰れる場所」や「支えとなる存在」を感じさせます。これにより、人生全体の幸福度が高まります。例えば、何か困難にぶつかったときに、家族との絆が心の支えになることが多いです。
・創造力や挑戦心の向上
家族との遊びや団らんの時間は、子供の好奇心や創造力を育てます。安心できる環境で過ごした経験が、新しい挑戦への自信を後押しします。
また、子供は親だけでなく祖父母や親戚などあらゆる世代との関わりも成長過程において非常に有益であることもわかっています。
複数世代との関わりが情緒的発達に有益
- 英国ケンブリッジ大学の研究(2014年)では、祖父母と頻繁に交流する子供は、行動問題や情緒不安定を経験するリスクが低いことが示されました。祖父母の役割は、子供にとって「無条件のサポートと安らぎ」を提供し、感情的な安定感を強化します。
- 出典: Cambridge University, "Grandparental involvement and child well-being," 2014.
年末の帰省は家族全員の絆を深めるチャンス
年末の帰省や親戚同士の集まりは、家族の絆を深める最高のタイミングです。祖父母と子供のつながりを育むことは、子供の成長にとって大切な財産となります。
日本にはお年玉という文化もあります。なるべく子供のために使ってあげてください。その嬉しさや思い出がまた家族みんなと集まりたい気持ちを芽生えさせるのです。
何より、親世代も懐かしい気持ちに浸りながら、家族の大切さを再確認することができるでしょう。
お茶の間計画が提案する「つながる時間」
お茶の間計画は、家族が自然と集まり、心のつながりを感じられる空間づくりを提案しています。特に、こたつを中心にした団らんの時間は、家族全員がリラックスしながら、自然と会話が生まれる特別な場所です。
帰省中のこたつ時間で、おじいちゃんおばあちゃんと子供が一緒に遊ぶことを想像してみてください。子供が祖父母と遊ぶ姿を見て、親世代も「あの頃の自分」を思い出し、心温まるひとときを過ごせるでしょう。
今年の年末は、家族全員で集まる時間をつくりませんか?お茶の間計画が提案する「しぜんとあつまる場所」で、心温まるひとときをお楽しみください。