
ゴールデンウイークに家族が帰省しない理由とは?その原因と対策。集まりたくなる実家とは
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GWに家族が帰省しない理由とは?
その原因と対策。集まりたくなる実家とは
ゴールデンウィーク。
昔は、親戚や子ども、孫たちが一斉に集まり、にぎやかに過ごした記憶がある方も多いのではないでしょうか。
ところが近年、「今年も誰も帰ってこなかった…」という声が全国で増えています。
「忙しいんだろうね」「仕方がないよね」と思いつつ、寂しさが残るのも本音。
今回は、“なぜ家族が実家に帰ってこないのか”という理由をひもときながら、
“集まりたくなる実家”をつくるためのヒントをご紹介します。
1.家族が帰省しない3つの主な理由
①スケジュールが合わない(表向きの理由)
社会人の子どもたち、習い事や部活で忙しい孫たち。
それぞれの家庭に予定があり、「帰省の優先順位」が下がってしまうことはよくあります。
②帰っても「やることがない・会話がない」
意外と多いのが、「帰っても暇」という理由。
実家にいる間、スマホを見て終わり…という若者が増えています。
テレビを見るだけの時間よりも、共通の目的や楽しみがある場所に人は集まります。
③心の距離が空いてしまっている
普段からLINEや電話をしていないと、「今さら帰っても会話に困る」「久々すぎて気まずい」と感じてしまうことも。
「来ない=冷たい」ではなく、「来にくい状態」になっている可能性もあります。
2.“帰りたくなる”実家に共通する3つの工夫
①「イベント感」のある実家は強い
ただ「帰ってきてね」と言うだけではなく、小さな理由づけがあると子ども世代も動きやすくなります。
例:
「いちごがたくさん実ったよ、採りに来ない?」
「こたつしまう前に、最後に鍋でもしようか」
「昔のアルバムを見返してたら、〇〇の写真がいっぱい出てきたよ」
**イベント=「行く理由」**があると、自然と気持ちが動きます。
②「団らんスペース」がある
今の家族は、それぞれのスマホ・部屋・時間に分かれがちです。
だからこそ、自然とみんなが集まって会話できる空間がある実家は、特別な場所になります。
昔は“こたつ”がその役割を担っていました。
今こそ、「お茶の間」を見直すタイミングかもしれません。
ローテーブルやクッションを置いた和のスペース
い草の香りがするリビングでくつろげる空間
人生ゲームやカルタなど、子どもと遊べる準備がある場所
これらがあるだけで、「なんとなく集まって、なんとなく会話が生まれる」家になります。
③LINEや電話で“さりげなく”声をかける
「帰ってきてね」よりも、「〇〇のことを思い出したよ」「この前、あのドラマ観た?」など、会話のきっかけをつくるような連絡をするだけで、気持ちはグッと近づきます。
会話の中に「懐かしさ」や「思い出」が混ざっていると、
子ども世代も“実家=帰ってホッとできる場所”と再認識してくれます。
3.お茶の間が、家族の再会をつなぐ場所になる
昔のように、何もしなくても自然と人が集まる場所。
それが「お茶の間」でした。
今の時代、それを「形」として再現するのは難しいように思えるかもしれませんが、
ちょっとした香り、音、会話、座る場所の工夫で、人は自然と集まるものです。
い草の香りに包まれたこたつスペース。
懐かしい音楽が流れるリビング。
みんなが輪になって囲む食卓。
これらは、「また行きたくなる」「話したくなる」空間を生み出す力を持っています。
まとめ:帰ってくる家ではなく、帰りたくなる居場所に
家族が集まらないのは、あなたのせいではありません。
けれど、少しの仕掛けと想いの伝え方で、
「帰ってこない家」から「帰りたくなる場所」に変えることは、十分可能です。
このゴールデンウィーク、
ぜひ「ただ帰ってくるのを待つ」のではなく、
家族がまた“自然と集まりたくなる居場所”づくりを、始めてみませんか?