
GWなのに誰も帰ってこない…家族の時間を取り戻すには?
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もうすぐゴールデンウィーク。テレビでは「帰省ラッシュ」や「観光地の賑わい」が流れてくるけれど、
自分の家は…静かなまま。ふとカレンダーを見て、「あれ?今年も誰も帰ってこないのかしら」と少し寂しい気持ちになる方も多いのではないでしょうか。
でも、ただ待つだけでは、家族の時間は戻ってきません。
ここでは、子どもや孫たちに“自然と実家に行きたくなる”ような、ちょっとした伝え方・工夫のヒントをご紹介します。
1. 「帰ってきて」よりも、「あの時の話、思い出したよ」と伝えてみる
「いつ帰ってくるの?」と聞くよりも、「あなたが小さい頃、GWにみんなで行った動物園の写真が出てきたよ」など、思い出を共有するようなメッセージに変えると、心の距離がぐっと縮まります。
帰省は「義務」ではなく「行きたくなる場所」に変わることが大切。
懐かしさは、心のドアをノックする魔法です。
2. 「家の中に、帰りたくなる仕掛け」をつくる
最近では実家に帰っても、ソファでスマホを触るだけ…という家族も多いですよね。
そこでおすすめなのが、家族が“自然と集まりたくなる”お茶の間スペースをつくること。
たとえば──
ローテーブルを出して、昔よく遊んだ「人生ゲーム」や「UNO」を並べておく
孫の好きだったお菓子やドリンクを用意して、「あの頃の居場所」を演出
こたつやい草マットで、**「なつかしい匂いのする家」**をつくる
五感を通じて“あの頃”を思い出すと、家族の会話も自然と増えます。
3. 孫に向けて、「おじいちゃん・おばあちゃんのこと覚えてる?」と声をかける
孫たちが成長してくると、だんだんと「おじいちゃん・おばあちゃん」との時間が減っていきます。
でも、小さな頃に遊んだ記憶は、しっかりと心の奥に残っているものです。
LINEやメールで、
「〇〇くん、昔一緒に作った紙飛行機、まだ覚えてる?」
「ばあば、いまはこんなパンケーキが作れるようになったよ~」
といった一言を送るだけで、孫が“ちょっと会いたくなる”きっかけになります。
4.「GWにはこれをしよう!」と“具体的な理由”をつくる
子どもや孫たちも、休みには予定がいっぱい。
だからこそ、「おいしいごはん作って待ってるよ」だけでなく、こんなふうに伝えると効果的です。
「おじいちゃんの畑でいちごが実ったから、採りに来ない?」
「古いアルバム見つけたから、一緒に見ようかと思って」
「こたつ、もうそろそろしまうから、最後にみんなで鍋でもしようか」
“帰省=イベント”になると、足も気持ちも動きやすくなります。
5. 「期待しすぎない」ことも、家族のため
そして何より大切なのは、“来ない=冷たい”ではないということ。
忙しさや子育て、環境の違いで、会いたくても動けないこともあります。
だからこそ、「待ってるよ」という思いは胸にしまいながら、“会いたい気持ち”をさりげなく伝える工夫が大切です。
最後に:お茶の間は、いつでも帰ってこられる場所
“帰る理由”を用意するのではなく、
“帰るとほっとする場所”をつくること。
それが、今の時代の「お茶の間」のあり方かもしれません。
小さな工夫から、家族との再会は始まります。
このGW、「何もしない静けさ」ではなく、「誰かの心が動くきっかけ」になるような、お茶の間づくりを始めてみませんか?